- 2009-12-22 (火) 16:29
執筆者:koba
わが家には、陶器のウツワがいくつかあります。
なかでもお気に入りなのが、
窯元さんで選んだ小ぶりの湯飲みです。
すっぽりと自分の手におさまる絶妙な大きさ、
口にふれる縁の薄さかげん、
湯飲みの裏側のざらつきまでが好き。
思い出も染みています。
窯元さんに行くまでの風景、
ウツワを選びながら話したこと、
窯元さんと家族の笑顔。
だからでしょうね。
いつでも、何に使ってもおいしい。
ほんとに何にでも使います。
コーヒーでも、お茶でも、お酒でも。
そのものの味は変わらないはずなのに、
この湯飲みを使うと、おいしく感じるから不思議です。
*
私たちがつくる住まいも、
この湯のみみたいに出来たらいいなと思います。
気分に合わせてくれる
あいまいで、ゆうづうがきく。
使うことが楽しくなる手ざわり。
時間とともに風合いがよくなる。
使う人のことを考えながら、
丁寧に練り上げるからできるのでしょう。
2つと同じものはできませんが
それでいいと思います。
地球のどこにも同じ環境なんてないのだから、
そこに合うものを、そのつど考える方が自然だし、
かえって無駄がないのです。
*
私たちの住まいは、一品生産。
手になじむ道具に育つことを願って
つくっています。

